手の届く所にある教科書問題

●このページは、二年半前に僕が、『養護ザンス』公演をさせていただいたこともある、東京都立青鳥養護学校梅ヶ丘分校の先生からいただいたメールを、了解を得てここに発表するものです。

●この学校が今、教科書問題で突然クローズアップされ、揺れている。なぜここであの歴史教科書が採用されなければならないのか、これもまったくもって判らない。おかしな話である。この揺れている舞台となった学校の一人の先生が、黙っていられないと声を上げたものです。


こんばんは


すでにNEWSなどでご存知と思いますが、私の勤務校が扶桑社の歴史教科書を採択しなければならなくなるかもしれないという事態になってしまいました。教科書そのものの問題がまず第一にあります。そのうえ、夏期研修中で教員が集まりにくく,情報が流れにくい時に、しかも,入院中で保護者への連絡も、保護者同士の連絡も極めてとりにくい病弱学校がターゲットにされました。
 ただ実績を作りたいためにそこまでやるのという全く悲しい位のやりかたです。“恥ずかしくないのか”と石原都知事、教育長並びに関係の方々の良識をうたがいます。
 しかし、こんなおかしなことがもうすぐ実施されようとしているのです。どこの誰にでもいい、小さな声でもかまいません。ぜひ、この事実をできるだけたくさんの人に知らせ“へんだよ”という声をあちこちであげていただけたらとおもいます。


工藤幸子 2001/8/9
deki3382@wing.zero.ad.jp



今日は文芸春秋の9月特別号に「中学歴史教科書徹底読み比べ」と題した記事が掲載されたので買ってきて読みました。

書いているのは“横山洋吉・東京都教育長”ご自身です。今までの教科書採択までのご自身の見解を述べられた後に「教育委員は、保護者の代表でもあるのですから,自信を持って採択を決定して頂きたいと思います。・・・・・・・(略)・・・・・・都教委としても、採択過程に保護者の意見を取り入れたり、情報公開を行っていく努力を今後も続けていきたいと考えています。」と結んであります。


 ここで,梅ヶ丘分教室のことを少し説明します。この学校は院内学校で通学してくるのは入院している学齢期の児童生徒の方たちです。つまり、皆病気と戦っているのです。懸命に。そして、やがては,、それぞれの地元へと帰っていくのです。都立の中学校などというものはありません。あるのは都立の盲・ろう・養護学校の中学部だけなのです。他府県へ帰っていく方もかなりあります。このような学校の状況がすこしでもわかっていたら,今回のような決定はできないはずです。というより、このような状況を利用したとしか私には思えないのです。悲しいですよね、良識ある社会人のできることではないと思います。
 私たち教員の力は対教育庁にはとても弱い。職場だけでなくいろいろな所で〔障害者団体、区の労組、病院の組合などなど)反対の声が上がっていますが“政治的な・・”などと問題をすりかえてきちんと向き合ってくれません。一般の方たちが“変だよ”と言ってくれれば気がついてくれるのではないかと、甘いかもしれませんが思っています。
 そして私はダメ元で文春の記事を読んでの感想も含めて反対のFAX改めて送ろうと思ってます。


 送り先 東京都教育委員会委員長:清水司 殿
                 教育長: 横山洋吉 殿
         FAX  03−5388−1726
 
 
工藤幸子 2001/8/10
deki3382@wing.zero.ad.jp


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