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日本全国・和太鼓を愛する人々に捧げる、お話しと太鼓

テーマは、日常の中から生まれる言葉（声）と太鼓と笑い

今年の5月7日、富田は鼓童を離れてから14年振りに佐渡を訪れた。自身の25周年記念コンサートにゲスト出演願う藤本吉利とのリハーサルを行うためだ。その夜、齊藤はワイン片手に藤本邸に現れる。「いや〜富さん、僕の誕生日にわざわざありがとうございます！」。その日が齊藤の40歳の誕生日だったのだ。齊藤がまだ高校生だった頃、初めて佐渡にやって来て「こんな体（信じられないほどに太っていた）をしていますが、実は僕は鼓童に入りたいんです」と言った光景がいまだに新鮮な記憶としてある富田にとって、それは驚きの誕生日であった。18年前、鼓童vs山下洋輔ジョイントツアーで演奏されたボレロの冒頭即興寸劇（富田と齊藤の二人芝居）が僕の原点です、と語る齊藤との再会。太鼓を叩くことと同じくらい声や言葉を発することにこだわり、お客様にいかに楽しんでいただけるかを考えたいと語り合う気持ちは同じと、意気投合した二人が、一度舞台の上で再会したいと、ここに考えた企画です

まだ何が起こるのか、どんなコンサートになるのか、二人にもまったく判りません

　

　

齊藤栄一（鼓童） 1963年、広島県生まれ。'82年、「鼓童」のメンバーとなる。以来、中心的プレーヤ ーの一人として国内外の公演に参加する。舞台活動のほか、'89年より開始された鼓 童塾の講師としてもお馴染み。'99年からは「中学生のための交流学校公演」での演 出構成も担当する。ユニークな明るいキャラクターの持ち主で、舞台上はもとより、 ワークショップの場でもその持ち味を存分に発揮している。 Photo/SHIGGY 齊藤栄一からのメッセージ 　皆さんこんにちは。鼓童の齊藤栄一です。 ん〜自己紹介となるとやはり「鼓童」ってのがくっ付いてしまいますが、 今回の企画は、「単なるハゲの太鼓叩き」って事での参加です。 あの富田さん(14年前のイメージしかありませんが)とコラボレーションで しょ。癒しとか心地よいとかじゃなく、空回りとか当たって砕ける感じが 要求されるんですもんね。楽しい太鼓・笑いの絶えない舞台って、ずーっ と目標にしていたので凄んごく楽しみにしています。とは云っても、こん な舞台は初めてだしなぁ。どうなるんでしょね。 不惑ワクワク40歳。精一杯舞台を努めます。 では、本番でお逢い致しましょう。 　 ------------------------------------------------ 富田和明 プロフィールはこちら　Photo/阪巻正志 富田和明からのメッセージ 齊藤栄一は、鼓童で唯一（？）と言ってもいいかもしれない位のお笑い芸人の匂いがあります。TBSラジオ「永六輔の土曜ワイド」でもレポーターを務め、学校公演班や鼓童塾でも笑いに包まれていると聞きます。鼓童を離れて14年、その彼の神髄をまだ知らない私ですが、いつかガブリと彼と四つに組んでみたいという願いはありました。しかし、僕は組織を離れ、彼は組織の中、この企画の実現はないだろうと思っていたところに、鼓童も変わりつつあるようです。齊藤氏のチャレンジしてみたいという願いが組織にも受け入れられ、今回は特別にGOサインがでました。彼の忙しいスケジュールの中、まず一度、やってみようという試みです。会場も狭いのですが、これもまた面白いでしょう。即興とライブ感溢れる場所で、二人の気持ちをお客様に囲まれてぶつけてみたいと思います。これは見逃せませんよ

　

懐かしの一枚　提供／山野實

1986.5.28 上野駅スカイライナー乗り場にて　これからヨーロッパ公演に向かうところ

左から富田和明、林田博幸、山口幹文、齊藤栄一、レナード衛藤

　

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